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第75回
飯豊町立
手ノ子小学校
卒業証書授与式
            
        第75回 飯豊町立手ノ子小学校 卒業証書授与式 式辞

 6名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。卒業証書を受け取った皆さんの姿は、希望に満ち溢れていてとても輝いて見えます。東日本大震災の約1年前に生を受けた皆さんは、親御さんとご家族の愛情に育まれ、更には、先生方の教えや仲間の励ましに支えられてきました。今手にしている卒業証書は、これまでの12年間、命を紡いできた証です。どうかこれからも、たった一つの命を大切にして、自分の夢や目標に向かって生き抜いてください。

 私から、卒業生の皆さんに、餞の言葉を贈ります。卒業文集にも書きましたが、「何事もはじめの一歩からだよ」という言葉を贈り、これからも励まし続けたいと思います。
 西部地区公民館主催の新春川柳句会で特選に輝いた一般の方の投句を紹介します。「夢を追い メジャーの星の 翔タイム」。メジャーリーグの「最優秀選手賞」を受賞した大谷翔平選手の活躍は、コロナ禍で不安やストレスを感じている私たちに、夢と希望を与えてくれました。今や世界的にも注目の的となった彼ですが、いきなり夢を叶えたわけではありません。高校1年生の時に作成した「目標達成シート」により、夢である大きな目標を叶えるために、身近で具体的なあめてを細かく見える化し、日々努力を積み重ねてきました。例えば、運を引き寄せるめあての「ゴミ拾い」は、プロ野球に入ってからも欠かさずに続けてきました。海を渡ったアメリカでも、グラウンドやベンチのゴミを拾うその行いには、尊敬の眼差しが向けられています。
 私は、卒業生の皆さんに、「どんな大人になりたいのか?」「どんな生き方をしたいのか?」をイメージし、今の自分に足りないこと、今できる努力を積み重ねてほしいと願っています。「はじめの一歩」は小さいかもしれませんが、将来の夢や目標へと繋がる原動力となるかもしれません。予測が困難な時代はこれからも続きますが、コロナ禍を「がってしない」で過ごした小学生の日々を思い出してください。そして、くよくよして立ち止まるより、できることを見つけて行動してください。過去を変えることはできませんが、未来は変えられます。あきらめずトライし続けて、自分にとっての幸せをつかんでほしいと思います。

保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。頼もしく、立派に成長されたお子様の晴れ姿をご覧になり、お喜びもひとしおのことと存じます。改めて心よりお祝い申し上げます。祖父母学級の皆様とともに、これまで学校にお寄せいただきました数々のご支援・ご協力に対しまして、深く感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

コロナ禍により、例年ご臨席いただいている、飯豊町や手ノ子・高峰・中津川地区の関係する皆様に、今年度も、卒業生の晴れ姿をご覧いただくことができませんでした。誠に残念です。しかしながら、本日こうして、手ノ子小学校第75回卒業証書授与式を挙行できますことは、日頃の皆様のお力添えのおかげです。この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。

 結びに、6名の卒業生の皆さんが、明るく平和な未来で、自分の夢や目標に向かって、一歩一歩着実に歩んでいきますようお祈り申し上げ、式辞といたします。

               令和4年3月18日
                   飯豊町立手ノ子小学校長 高橋  浩